当社には20代にお世話になり、その後別の会社に転職しましたが、数年前に再び松本工務店に戻ってまいりました。鳶職として30年を経過し、様々な現場を経験しましたが、自分自身ではまだ半人前だと思っています。
職長としてのこだわり
スピードです。建設現場には前乗りして先頭に立って入る立場にありますので、次の業者に速やかにバトンタッチできるように努めています。工事をスムーズに進めるには、建設の監督さんや別業者さんとの連携も重要になります。
新人の育て方
建物の骨格を組み上げるわけですから、仮設の足場を組むのとは訳が違います。まず足元の条件が違います。僕の場合は、新人には高いところに慣れることから始めさせています。落下防止との基本的な知識や技術は会社で学んでいますので、まずは場数を踏むことです。また鉄骨工事では技術が求められます。実作業においては、熟練者を付けてマンツーマンで指導します。資格面では玉掛け、高所作業車、建築物等の鉄骨の組立て等作業主任者が必要になります。
やりがい
若い時に「この仕事や」と思って飛び込んできて、あっと言う間に今に至っていますが、まだ覚えることがたくさんあって日々勉強の連続です。建てたものがずっと残ると言うのは醍醐味ですね。それと、鳶職として若い者に体力的に負けないということが、一つのやりがいになっています。この仕事が好きで、長く続けたいという気持ちから、最近はタバコやお酒は控えめにしています。メンタルはもちろんですが、フィジカルを含めたコンディションを常に最良にしておくことが、自分のためにも後進のためにも大切だと考えています。