What's TOBI? What's TOBI?

What's TOBI?

鳶工の仕事

「鳶(とび)」と聞くと真っ先に思い浮かぶのが、マンションの外壁面を覆う「足場」のイメージではないでしょうか。マンションは防水性を維持するために、10数年に一度塗装・防水工事を行いますが、その専門業者の作業をするために必要なのが足場の仮設で、これを組み上げたり、解体するのが「鳶工」です。

しかし「鳶工」の仕事としては、これはほんの一部分で、全体像を理解いただくには、建物ができる工程を俯瞰いただくのがよいと思います。

鳶工の仕事

Phase 1

仮囲い

仮囲い

工事現場を外部から遮断し防音・防塵のための壁を立てます。外壁面には環境美化に意識した絵柄や写真が描かれたものを用いる傾向にあります。この作業を「仮囲い」と言い、 多くの現場では鳶工がこれを担います。

Phase 2

杭打ち

杭打ち

大型建造物では、建物を支える杭を支持基盤まで打ち込みます。これを「杭打ち」と言い、土木工事を請負った業者の杭打機のオペレータが担当します。

Phase 3

山留め・掘削

山留め・掘削

建物の土台となる地盤を掘削し安定させる工程です。掘削時に境界面からの浸水や近隣からの地崩れを防ぐため山留め壁を設け、それを支えるため「切梁(きりばり)」や「腹起(はらおこし)」と呼ばれる格子状の突っ張りを設置します。原則この工程は、当社では担当しません。(小規模案件では請け負うケースもあります)

Phase 4

地下躯体

地下躯体

建物の基礎にコンクリートを打設し、地階がある場合は、外部の型枠大工、鉄筋工、左官が躯体を形成します。案件によっては、コンクリート打設を当社の土工が担当します。

Phase 5

タワークレーン

タワークレーン

当社の鳶工が活躍する場面です。建設に必要な資材を揚重する(吊り上げる)ためのタワークレーンを現場に設置します。タワークレーンは巨大な構造物ですので、そのまま搬入することはできません。トラックに積載可能なパーツに分けて運び入れ、現場で組み上げます。これを「機械工事」と呼び、鳶工の重要な業務のひとつになります。

Phase 6

鉄骨・足場仮設

鉄骨・足場仮設

次の工程も私たち「鳶工」が担う局面です。ここでは、建物の骨組みとなる鉄骨を組み上げます。「梁(はり)」となる部材をクレーンに「玉掛け」して吊り上げ、柱に装着していきます。重量物を空中で据付けていく作業ですので、緊張する瞬間です。高度な技術を有する熟練工による、無駄のない作業は美しくもあります。

またこれに追従する形で、外壁面を覆う足場を仮設していきます。これもまた「鳶工」の独壇場になります。

Phase 7

コンクリート打設

コンクリート打設

骨組みが組み終わると、次はフロアごとにコンクリートを流し込みます。地下の躯体工事同様、型枠大工、鉄筋工、左官と協力して、コンクリートを打設します。この作業も当社の土工が担います。また同時に、現場の外の工場で製造した(プレキャストした)コンクリート製の柱や梁、床材を持ち込んで組み付けることもあります。

Phase 8

屋上防水→外壁・外装→電気・空調・衛生設備

屋上防水→外壁・外装→電気・空調・衛生設備

この工程では鳶工は一休みです。必要に応じて資材の搬入を手伝います。

Phase 9

足場解体・外溝

足場解体・外溝

外装工事が終了すると、足場を解体し、建物の全容が露わになります。足場の解体が鳶工の仕事であることは言うまでもありません。

CASE01機械工事の現場にて

「堂島浜プロジェクト(仮称)」

CASE02鉄骨工事の現場にて

「万代新渋川センター新築工事(仮称)」

CASE03足場仮設工事の現場にて

「ベルコ難波ホテル新築工事(仮称)」

CASE04コンクリート打設工事の現場にて

「ベルコ難波ホテル新築工事(仮称)」